ザ・ライデン村上ブログ(スクリーンショット倉庫)

ライデン村上が好きなゲームのスクリーンショットなどを「倉庫」のように利用させていただいています。

プラモデル雑談:水性アクリル塗料の「明灰白色」に関して

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プラモデル業界で「明灰白色」と呼ばれている塗料についての考察のお話です。

(※今回は水性アクリル塗料に限定します)

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テスト用の厚紙にそれぞれ左から「タミヤXF-12」「クレオスH-61」「タミヤ&クレオスのホワイトとブラックだけでグレーを混ぜて作り、それに少々「H-61」を加えたもの」を塗り分けてみました。

3つ目(厚紙の右側)は最近の考証で明らかになった「J3灰色」をイメージして調合したものになります。

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更に厚紙の下半分は全てスポンジ研磨剤とコンパウンドで磨いて艶を出しています。

前回こちらでも紹介した「タミヤ 1/48スケール 零戦21型 プロペラアクション版のレストア」は、この「J3灰色」をイメージした塗料で塗装したものになります。

左側と中央の、タミヤクレオスの明灰白色とはかなり違いがあるのがお分かりいただけると思います。


まず「タミヤXF-12」は、主にタミヤ零戦シリーズの古いキットの説明書に昔から指定されている色でした。

これは灰色というより緑がかった色、すなわち灰緑色と言った方が正しいかもしれません。

しかもXFシリーズなので最初からクリア成分が入っておらず、そのまま塗っても艶消しに仕上がってしまいます。※ただ、今回はタミヤコンパウンドで磨いてみた事によって、半ば強引に艶を出す事はできています(笑)

それでもこの色は実機の塗装であれば、後述する「J3灰色が経年劣化して変色したものを再現した塗料」といった感じです。

ある考証では、零戦を生産した三菱でも中島でも、新品機の状態で最初から灰緑色というのは無かったみたいです。

零戦11型に関しては例外もあるかもしれません)

私自身、中学生当時はこの塗料しか知らず、当時のインターネットでも情報は少なく、しばらくこの色が「零戦っぽい色なのかな?」と思い込んでいました。

 

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次に「クレオス H-61」については、中学生当時の私が次々とプラモデルに興味を持ち始め、タミヤのキットとタミヤの塗料以外に、ハセガワのキットとクレオスの塗料がある事を知り、興味関心の視野が格段と広がりました。

セガワの零戦シリーズのキットでは、水性アクリル塗料ならH-61の明灰白色が指定されており、これがラッカー系塗料の製品なら「三菱系」と表記されたものがありました。

この塗料は先述の「タミヤXF-12」とは全く違い全く黄緑がかっておらず、かなりグレーな色の塗料でした。多少は色が濃いめとも受け取れる印象で「完全な白と黒のみで作られた感じではなく、何とも表現しにくい風合いのグレー」である事に驚きました。

タミヤの塗料とのあまりの違いに、次に作った作品は「タミヤXF-12」と「クレオスH-61」半々ずつに混ぜて作った明灰白色を(確かタミヤ雷電21型の下面に)塗ってみた覚えもあります(笑)

その後はハセガワやファインモールドのキットに次々と興味を見出していったので、九九式艦爆の全面、震電橘花の下面などはこの「クレオスH-61」を塗るようになったのです。


最後に「J3灰色」をイメージした明灰白色ですが、これは大人になって再びプラモデルの塗装に興味が湧いた時に、インターネットで色々と情報を調べていくうちに明らかになっきた色でした。かなり最近の事です。

どうやら零戦の全面または下面の灰色は、三菱製も中島製も「白と黒の塗料のみで作られたJ3灰色」という塗料が塗られており、新品の機体では「この色が正確」だという説に辿り着いたのです。

近年ではエデュアルドというチェコのメーカーも非常に再現度の高い零戦21型のキットを発売するようになり、インターネット上の作例でもやはり「J3灰色」を再現して塗られている方も散見するようになりました。

私は長年の謎が解けたように「これは面白い!」と思い、中学生の時に作った零戦のプラモデルをレストアしてまで「J3灰色で塗られた零戦」を再現してみたかったのです。

その色が厚紙の右側になります。※ただし、この調合した塗料も絶対に正しいという主張や保証はなく、あくまでも「イメージ」だという事はお忘れにならないで下さい。

また、調合の過程でクリア(艶成分)が少なかったのか、エアブラシで最後ベッタリと濡れたように塗り付けましたが、やや艶の控えめなカサカサ気味の塗膜に仕上がってしまいました(笑)

それでもスポンジ研磨剤や濡れティッシュで磨く事によって、一応艶はちゃんと出せました。コンパウンドを使用すると尚更です。※磨くと白っぽかった色が少しだけ濃いく(黒っぽい方向)なってしまった気もします。

ちなみに中央の「クレオスH-61」と比べると、こちらの「自家調合のJ3灰色」の方が白っぽい=明るいです。

好みの問題でもありますが、やはり私としては今回「H-61」よりはグレーな濃さを抑えてみたく、結構白っぽいグレーが気に入り始めていました。


前回のレストアした零戦21型(画像2枚目)の全面塗装は、厚紙の右側の下側と全く同じで間違いありません。

ちなみにエルロン、エレベーター、ラダー部分のみ、わざと「クレオスH-61」で塗ってみています。

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(画像のラダー部分にご注目下さい)


実はこの色を作るのに結構苦労し、白い塗料に黒い塗料を足していく工程でついつい黒が多すぎて濃いグレーになったり、それを修正するのに白を足したら白っぽくなり過ぎたり、訳の分からない作業を繰り返していました(笑)

とりあえず私自身の中では、現時点ではこの「J3灰色」「H-61よりは白っぽい」のイメージが定着し、主に他の海軍機=例えば三菱の雷電の下面などもこの色と同じだったのではないかと思うようになりました。

 

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タミヤ、ハセガワ、ファインモールド などのプラモデルメーカーの説明書、タミヤクレオスの塗料メーカーの商品では、これらの「明灰白色について」の詳しい指摘はなされていない為、もし「J3灰色の説」が正しいならば、今回の私の一連の研究と零戦プラモデルのレストアは、とても有意義な「自由研究」でした。

主にインターネット上でも数々の情報を提供してくださっている方達には、改めて感謝したいです。

 

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私は大人になってもまだプラモデルが好きで、挙句にゲームのWar Thunderも楽しんでいます。

プラモデルもゲームも、言ってしまえば人間が生命を維持するのに全く必要ではない物ではありますが(例えば衣食住など生活に関わる製品商品は絶対必要)、世の中にプラモデルや塗料、ゲームを作ってくださるメーカー、それらの会社で働く方々がいてくださり、本当に良かったと思います。

世の中の色々な趣味を持つ人々に、どれだけの夢や希望、そしてどれだけの喜びや感動を提供してくださっているのかと考えると、本当にありがたい事です。感謝しかありません。

もちろんそれ以外の「全て」にも感謝したいと思います。

 


最後まで読んでくださった方、ありがとうございました😊


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